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「え? ってことはおいら達はそれを採りにいく口実を作るために来たってこと?」
若干コッパの声に怒りが含まれている。
「ああそうそう。ガイバラのおっさんもなかなか外出許可を出してくれねぇからな! だが今回は海水浴とか言っといたからあっさり来れたさ! これでしばらくただ酒だな!」
あまりの大声だったため、生徒全員が静まり返り、その話を聞いていた。
ただ酒のためにこんなところまで呼ばれ、ひやひやさせられた私達。
シレンが後方からセンセーの肩に手を置いた。
そしてセンセーが振り返ると同時に顔面に一撃をくらわせた。
「何が生徒を守るだごらぁ! お前等、やっちまえ!」
コッパの号令に全員がセンセーに襲いかかった。
夕方の浜辺に飲んだくれの悲鳴が響き渡った。
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