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紋章術士の運命なんだと、むしろ開き直ってしまった俺はあれから更に死体漁りを始める。もはや副業である戦場廃品漁りが本業となりつつあるな...
初めてこれをしたときは本当に空腹で死にそうなときだったのに、思いっきり吐き続けた覚えがある。何かを食べたいがのために漁ってるのに、余計胃の中を空っぽにするという矛盾。
...そう考えるとよくがんばってるよな、俺。
結局その後見つけたのは少々の金目なもの。大半が戦闘のためか酷く損傷しているか、血でたっぷり染まっていた(後から呪われたアイテムになりそうだから、遠慮しておく。つか、売れない。)
やはり今日一番の戦利品(戦ってないが)は最初に見つけた剣だった。
しかし、俺はこの剣をどこかで見た気がするのは何故だろう?あのおんぼろ雑貨屋でか?そんなわけないか。あそこにこんな良いものおいている訳がない。店長の前でこんなこといったら間違いなく拳骨が飛んでくる。
とりあえず、もう一度品定めするため剣を鞘から抜いてみた。銀色に輝く刀身はまるで汚れを知らないかの様に透き通っていた。そしてそこには皮肉にも汚い心の持ち主である俺の顔が映って...!
って何がしたいんだ?
こういう馬鹿なやり取りはエリスとだけでいいや。街で待機している俺は仲間のこと思い、俺は帰ることにした。
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