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真っ暗な地下階段。
そして見えてきた地下室には
数本の蝋燭が火をつけて立てられている
俺はチョークを使い、床に六芒星を書き込み
細かな紋様を【魔王の書】を見ながら書く。
「さて…準備は整ったな。次は……」
下準備を終えた俺は、次の項目に移るべくページをめくる。
そこには【呪文詠唱】と書かれていた。
「何々……。われは、心より魔王様を崇拝する者である。さらには三度の飯よし魔王様への礼拝が好きである……。そして何よりあのお姿を目にできたことにすら感謝する心を持ち合わせている…………。」
なんだこの文章
数十ページにも及ぶ、魔王様々な文章を
飛ばしたい気持ちを抑えつけながら読み続けること三十分。
「やりきったぜ…ハァ…ハァ」
終わったころには息が上がっていた。
「それでその次に…………は?」
本の最後には赤く丸いボタンがありました。
【魔王様と連絡を取りたい者はこのボタンを押せ】
「今までの苦労は何だったんだよ!!」
苛立って本を床にたたきつける。
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