『変わる』と『程度』

4/20
前へ
/36ページ
次へ
「そういえば、貴方の名前聞いてませんでしたね 貴方の名前は?」 「蓮。 多田 蓮だ」 「蓮さんですね、よろしく」 衣玖が手を差し出したので俺はそれに答えるように衣玖の手を握った 「あ! 蓮、私も!」 天子も子供みたいに手を差し出してきた 本当に子供かもしれないが・・・・ 「あ、あぁよろしく」 いくら煩く印象が悪くても差し出された手を握らない程非情では無い為仕方なく握った すると天子は満足したのか笑顔になった 「それにしても、あれほどのケガがよく1日で治りましたね 私、初めて見た時は目を疑いましたよ」 「ケガ?」 「そうですよ、私と総領娘様が見た時は全身痣だらけだったんですから」 全身痣だらけ・・・・そういえば俺が意識を失う前にそんな状態だったな あれ? でも誰に? 全く思い出せない・・・・・ まぁ、本人を前にすれば嫌でも思い出すだろ 「あぁ、そういえばそうだったな」 「何貴方、あれほど酷いケガをしたのにもう忘れていたの?」 天子が馬鹿にしたような顔で聞いてくる う・・・ウゼェ 「俺は天界人だから1日もあれば大抵のケガは治るの お前だってそうだろ?」 さっき衣玖の話で天子は天界に住んでいる者だと聞いたから俺と同じ天界人と思って聞いてみた 「は? 私は天界人じゃなくて天人よ それに基本不老不死だけど1日でケガが治る能力なんて持ってないわよ」 「え?」 一体どういう事だよ・・・・
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加