『変わる』と『程度』

6/20
前へ
/36ページ
次へ
面白い? 天界人が? 天子の言葉に疑問をもった 普通に自分の種族の事を話しただけなのに何故面白いのか まぁ、天子を見る限り軽い気持ちで言っただろうからそんなに考え込む必要も無いのだが 「蓮?」 「あ、いや何でもない」 どうやら知らず知らずに黙って考えている状態になっていたらしく天子に心配された こいつ、ただ煩い奴かと思ったがこんな表情も出来るのか 「えっと、じゃあ天界人についての説明はこんなもんだ 質問なら分かる範囲で答えるぞ」 いくら自分が天界人と言っても赤ん坊の時に人間界に落とされ、物心ついた時には人間に囲まれて暮らしていた 天界人について知ったのは俺の神候補から聞かされただけだし 「特に無いわ」 「無いですね」 二人でハモるように答える 「じゃあ、蓮の幻想入り記念としてこれをプレゼントしましょう」 衣玖がそう言うと懐から真っ白なカードを取りだし俺に渡してくれた 「これは?」 「さっき弾幕ごっこについて話しましたよね その時に話したスペルカードの素となる物です」 「ふーん、これがスペルカードの素か」 真っ白のカードを色んな方向から眺めてみる こうして見るとただのなんのへんてつも無い白いカードに見える 「で、どうやって使うんだ?」 見てばっかりでは分からないから聞いてみた 「念じれば良いんですよ 只単にそのカードに向かって念じれば そうすれば自然とスペルカードが完成します」 「なるほどね」 念じれば良いのか 物は試し、早速やってみるか
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加