『変わる』と『程度』

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「紫、それで『変わる』能力とはどういうことなの?」 天子が聞く 『変わる』能力は俺が神候補からもらった能力だ その能力は『単数を複数に変える能力』だ 「私も詳しくは知らないけどね、今外の世界では次の神を選ぶイベントをやっていてね、その決め方が子供に能力を与え戦わせるものなの」 「子供にそんな事をさせるなんて・・・・」 「という事はその能力が『変わる』能力なの?」 「えぇ、しかも貴方達は聞いたかもしれないけど、彼は普通の人間じゃない神が住む地、天界に住む天界人なのよ」 紫は驚愕の事実を明かした風に話しているが、俺が既に衣玖と天子には大方説明したから大して・・・・いや、全く驚いていなかった 「じゃあ、何故蓮を幻想郷に連れて来たんですか? 蓮以外じゃ駄目な理由があるんですか?」 「もちろんあるわ それはいつか分かるけどね」 結局紫は理由を教えてくれなかった いつって何時だよ!? 「さて、拒絶の件だけど」 紫が一番最初の疑問に着目しだした瞬間、静かな空気が出来上がった 「私と霊夢が作ったスペカは実は『程度』の能力しか反応しないようになってるの 一方『変わる』能力は『程度』の能力とは対称の存在なの だから、スペカが出来ないどころか拒絶されるのは当たり前っていったら当たり前ね」 紫は扇子で口を隠しながらクスクスと笑っている 何が面白いのか分からんが、とりあえずムカつく
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