『変わる』と『程度』

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「じゃあ弾幕ごっこはどうするんですか?」 衣玖がごもっともな質問をする 衣玖って・・・・・頼りになるなぁ 「そこら辺は創設者の特権として特例で何とかしてあげるわ だから、気にせず弾幕ごっこしなさい」 その何とかが気になるが、どうやらあまり気にしなくてもいいみたいだ 「さて、最後に蓮に幻想入り祝いとしてプレゼントして帰るわ」 そう言うと紫は俺の真ん前に立った プレゼントと言ってもそこまで期待してない為、ウキウキワクワクしたりはしない 寧ろ、真ん前に立たれて威圧感が凄いんだけど・・・ 「それじゃ行くわよ ちょっと痛いかもしれないけど我慢してね♪」 そう言うと手に持つ扇子を畳み、いきなりおでこを小突いた すると、小突かれただけなのに体全体に電気が流れるような痛みが走った 痛くて声を上げて悶絶する勢いだが、体の動きを封じられてるせいで体を動かす所か、叫ぶ事も出来ない その代わり、倒れる事は出来た 「れ・・・・蓮!? ちょっとアンタ! 蓮に何をしたのよ!?」 天子が俺の事を心配してくれたのか、紫に強く問い詰めてる でもこうしてる間にも少しずつ痛みが引いてきた 「別にそんな危険な事をしてないわ 私は蓮に能力者以外の人を傷つけても大丈夫のようにしただけよ」 何だと!? 天子と衣玖は何の事が分かっていないが、俺は分かっている この『変わる』能力を持っている以上、制約がある それは能力で能力者以外を傷つけてはいけないという事 もし、それを破れば自分の才(才能)は1つ消え、才が全て消えると存在が消滅してしまうというものだ 幻想郷に外の能力者なんているはずが無いからどうしようと思っていたが、これで何とかなった 「ふふ、蓮はちゃんと理解してくれたみたいね じゃあ、私は帰るわ 最後に一言、明日の朝に『花鳥風月(セイク-)』と叫んでみなさい じゃあね♪」 最後の一言だけ言い残すと紫はスキマに入った瞬間、スキマは音も無く消えた それと同時に動けるようになった それにしても、最後の一言・・・・まさかな
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