『変わる』と『程度』

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所戻り、時は数時間経った天子家──── うっ! 頭の中がガンガンと響く 誰だ、心地よい眠りを邪魔する奴は・・・・ 俺はまだ眠気が取れきって無い状態で目を少し開けるとフライパンとお玉を両手に持った天子が立っていた 「早く起きろ寝坊助!!」 そう叫ぶと再びフライパンとお玉をガンガン叩く 耳が・・・・頭が割れそうだ 「うるせぇ!!」 怒りを露にしながら乱暴に起きる そんな様子を見た天子はニヤニヤしてる 「あっそう、折角晩御飯の用意が出来たから起こしたのにそんな態度とるんだ じゃあ蓮のご飯な抜きね」 「ちょっ!? それはマジで勘弁してくれ!」 寝る前に大掃除という名の重労働をし、腹はペコペコな状態で飯抜きは辛すぎる 「ふっ、しょうがないわね じゃあ次は私に失礼のない態度をとる事ね」 「ちっ、分かったよ」 天子はそのまま部屋を出てリビングに向かう 俺も黙って後ろを付いてく すると天子は小さく呟いた 「一度で良いから、この起こし方やってみたかったのよねぇ」 「て、てめぇ・・・・」 あの起こし方はマジで辞めてほしい ていうか、アイツそんな理由でこんな起こし方したのか くそっ、怨んでやる
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