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「・・・・・きろ」
「ん?」
「起きないか、蓮」
聞き覚えの無い声に疑問を持ちながらも目を開くとこれぞ異世界と言える程の一面真っ白な世界が目に飛び込んだ
「なんだよ・・・・・これ」
辺りは本当に一面真っ白
白以外何も無いから端を感じる事が出来ず恐怖感が生まれる
「ここは、お前の中の世界だ」
背後から声が聞こえた為、後ろを振り向くと、そこには驚愕の人物が立っていた
「お・・・・・俺!?」
そう、俺と全く同じの容姿の俺が立っていたのだ
ただ、違うのは髪も肌も服も白いという事だ
「お前、誰だよ」
「ほぅ、いつもお世話になっているのに分からないのか」
「分からないから聞いてるんだよ」
見た目は俺だけど、口調は全然違う
白い俺と話してると結構気味が悪いな
「それもそうだ
俺はお前の中にいる『変わる』だ」
「『変わる』って能力の?」
「そうだ」
成る程、あまり理解出来てないけど、コイツは俺の『変わる』能力が具現化したものと考えておけばいいか
という事で、『変わる』と呼べばいいのか
「そういえばさ、ここって何処だよ」
俺の中と言われても漠然としすぎでいまいちよく分からん
「そうだな、簡単にいうとお前の能力が置いてある部屋とでもいえば分かるか?
因みにお前は神器を表しているからな」
『変わる』が言う事が本当ならここは俺の中に眠る能力の保管庫と考えておけばいっか
「なるほどね」
「そんな事はどうでもいい
俺がお前を呼び出したのは腑抜けたお前を見てられなかったからだ」
「誰が腑抜けだ!」
「腑抜けだろ
何ださっきからクヨクヨショボくれていやがって
お前はそんな奴じゃねぇ筈だ」
「!?」
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