『変わる』と『程度』

20/20
前へ
/36ページ
次へ
「・・・・・ハッ!」 寝てたわりには爽やかに目が開く 眠気などは一切なく、むしろ清々しい 「蓮~、お風呂空いたから入ってきていいわよ~」 突然、扉の向こうから天子の声が聞こえる 俺が『変わる』と対話してた間に風呂の準備が出来ていたみたいだ ───自分の好きなように生きろ あの『変わる』に言われた言葉 俺は改めて意識する 俺の好きなように生きるというなら、俺はこう生きるぜ 「あぁ、今すぐ入ってくるよ」 勢いよく扉を開けると、目の前にタオルを頭にかけ、髪がまだ滴が垂れているパジャマ姿の天子が立っていた 「あら、機嫌がいいのね」 「まぁな。 そうだ、明日からもっと幻想郷の事教えてくれないか? 俺、これからお世話になる世界の事をよく知っておきたいんだ」 「え、えぇいいわよ」 天子は俺の先程とは打って変わった勢いに押されたのか、少し後退りしてる 「よっしゃ、ありがとな天子」 俺はそれだけ言うと、風呂に向かった これが、俺の人生 これが、俺らしい生き方だ 元気良く、負けず嫌いで、勢いにまかせて行動する図太さ これが、天界人である多田 蓮の生き方だ! 新たな幻想郷ライフ、好き勝手に生きてやるぜ!
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加