動き始めた未来

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「レイとか言ったな お前の目的は本当にそれだけか?」 レイはジャックから急に話しかけられて驚いた。 「そうだけど?」 キョトンとした様子でジャックからの質問に答えるが、なかなか信用してくれそうにもないと分かったレイは、一つの提案を出した。 「信じられないんだったらさ、俺とデュエルして試してみる?」 不気味に笑うレイにジャックはある種の戦慄を覚える。 「ふん、いいだろう ジャック・アトラスの実力、思い知らせてくれる」 レイとジャックはデッキをディスクにセットし、電源を起動させた。 「先攻は俺からでいい?」 「構わん さっさとしろ」 ジャックに急かされ、デッキをシャッフルさせた後、レイはデッキから五枚ドローした。 (よし! キーカード引けてる) 「俺はモンスターをセット ターンエンドだ」 レイ LP4000 場/□□□□■   □□□□□ 手札/五枚 (伏せカードが一枚もないだと? バカにしているのか!!) 「俺のタ――ン!」 ジャックは勢いよくカードを引く。 「相手フィールド上にのみモンスターが存在する場合、手札からバイスドラゴンは特殊召喚できる! 現れよ、バイスドラゴン!!」 「さらに、手札からダークリゾネーターを召喚!!」 あっと言う間にジャックの場にはレッドデーモンズドラゴンのシンクロ素材が出来てしまっていた。 「レベル5のバイスドラゴンに、レベル3のダークリゾネーターをチューニング!」 ダークリゾネーターは3つの光の輪となり、その中にバイスドラゴンは吸い込まれていった。 シンクロ召喚の合図だ。 「王者の鼓動、今ここに列をなす 天地鳴動の力を見るがいい シンクロ召喚! 我が魂、レッドデーモンズドラゴン!!」 一筋の光が放たれたかと思うと、次の瞬間には禍々しいドラゴンが現れていた。 だが、レイは未だ余裕の表情のままだ。 「手札からエフェクトヴェーラーを墓地に送り、エンドフェイズまでレッドデーモンズドラゴンの効果を無効にする!」 レイは五枚のうちの一枚を抜き、墓地に送った。 「そんなことをしても無駄だ! レッドデーモンズドラゴンで攻撃 アブソリュートパワーフォース!!」
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