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ネオダイダロスブリッジの入り口付近に一台の黒いDホイールが止まった。
「ここがネオ童美野シティか」
黒いDホイールに跨がっている青年らしき人物は、懐から地図と一枚の写真を取り出した。
地図の中には小さな×印が書かれて、写真には遊星が写されていた。
「不動遊星、か
どんな人物なんだろ
まぁ、会えば分かるか」
そして、黒いDホイールの青年は×印が書かれている場所へ向かった。
ジャックことジャック・アトラスはポッポタイムの向かいの喫茶店でコーヒーを啜っていた。
そこに、クロウことクロウ・ホーガンがやって来た。
「ジャック!!
またお前はコーヒーに金かけやがって!
少しは悪いと思わねぇのか!?」
見る限り、クロウはかなりご立腹なのが窺える。
そんなクロウには目もくれず、というよりもジャックは目を瞑っているためクロウを見ていない。
「うるさいぞクロウ
今俺は優雅な一時を過ごしているのだ
邪魔をするな」
ジャックのどこまでも俺様な態度にクロウは更に腹を立てた。
「元キングが偉そうに
今じゃただのニートだもんな
ファンが見たら何て言うか」
クロウの嫌みをジャックが聞き漏らすことはなかった。
「何だと!?
クロウ、もう一度言ってみろ!」
二人の喧嘩はどんどんヒートアップしていくばかりで、誰も止めようとはしなかった。
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