手に入れた束の間の平穏

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「なぁ、この間の話なんだけどさ、今晩にしねぇか?」 この間の話…それは三日前の皆で食事をとる、というものだ。 レイの提案に皆は快く頷いた。 食事会は二十時からになった。 「はぁ、静かになったな」 三人だけになった部屋で、レイは呟いた。 現在、レイの部屋にはレイにアキとナギがいる。 遊星とジャックとクロウは食事会のための食材の買い出しに出掛けていった。 「クロウとジャックがいなくなるだけで変わるもんだよね」 レイとナギのまったり感溢れる会話にアキが口を挟む。 「そういえば、あの晩にレイが握りしめてたデッキケースがあるんだけど…どうするの?」 アキの問いかけに、レイは素早く反応する。 「どこに、どこにあるんだ!!? アレをどこにやったんだ!?」 ついつい、熱くなってアキに掴みかかってしまう。 ナギはおろおろしているばかりでその場から動けずにいた。 レイの豹変ぶりにアキは戸惑いがちに答える。 「そこの…枕の辺りに…」 レイは枕の辺りにデッキケースがあることを確認すると、急いでそれを手にした。 ケースを乱暴に開け、中を見た。 すると、中にデッキと一、二枚の紙が入っていた。 レイは紙を取りだし、アキとナギに見えないように読み出した。
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