手に入れた束の間の平穏

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「ただいま~」 大きな買い物袋を手に提げた遊星達が帰ってきた。 しかし、 「あ、お取り込み中だったか?」 しかし、タイミングが悪く、二人がレイの上から退こうとしているところに三人は帰ってきてしまった。 当然、誤解を受けるのは仕方のないことだ。 「いや、そんなやましいことはしてねぇよ そもそも、二人が乗っかっていて、アキの手に手紙らしき紙があることを考えてくれ」 取り乱すと、余計に誤解を招くことをレイは直感的に感じ取っていた。 故に、冷静な態度で、思考させて、さらに、答えさせることによって相手を落ち着かせる、という策を導き出した。 「なるほど 今アキが握っている手紙はレイから奪い取ったもの レイが読んでいるうちに二人は内容に興味を持ち、読んでみたくて奪った その弾みでそうなった 違うか?」 結果、その策は成功した。 しかも、流石は遊星だ。 (一つも間違えていないし、非の打ち所が無いくらいの答えだ) 「全くその通りだよ、遊星」 未だ押し倒された状態で、レイは拍手をした。 「と、いうわけでだ お嬢さん方、誤解も解けたことだし、退いてくれないか?」 二人はノロノロと立ち上がる。 レイはそのままの状態から転がり、うつ伏せになった。 遊星達はその光景を笑いをこらえて見ていた。
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