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「ん?
ここは?」
起きると、周りにはDホイールが三台並んでいた。
その内の一台は遊星が乗っている遊星号だということが分かった。
(ここは……遊星が住んでるところか)
辺りを見回していると、階段の方から誰かが降りてくるのが分かった。
「レイ、起きたのか」
声がした方を見ると、遊星がいた。
「あぁ、悪いな
急に倒れちまってよ」
「別に気にすることはない
俺達はもう仲間だろ?」
『仲間』
その言葉にレイは過敏に反応してしまう。
「今日知り合ったばかりの俺を仲間と認めてくれるのか?」
レイは今自分はどんな顔をしているのだろう、と考えたが、考えるだけ無駄となった。
「一度デュエルをしたら絆が生まれる
デュエルは人と人を結びつける架け橋」
「少なくとも俺はそう考えているからな」
レイの瞳から涙が溢れた。
「レイ?」
遊星は心配そうにレイに近づく。
それをレイは手で制し、言った。
「大丈夫だ
ただ、こんな俺を仲間と認めてくれた遊星の寛容さに感動しただけだ」
遊星はレイの隣に座った。
二人はジャック達が帰ってくるまで静かに待っていた。
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