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「さあ、主役が揃ったところで、儀式を始めようか。…いいな、雛袖?」
目の前には大きな神棚がそそりたっていた。
「はい、父上。」
その言葉をきくと回りにいた坊主頭が雛袖を取り囲みまるで雛袖を神にお供えするように動きながらお経を唱えていく。
深く、瞼を閉じた。
(死ぬのが、怖い)
そう思ったら身震いした。
その瞬間、部屋が光に満ちあふれ、中にいた者たち皆が目を見張った。
この光りの後、本当なら雛袖が神の手によって殺されるはずが、雛袖は生きている。
儀式は、失敗に終わったのだ。
「なんと…なんと言うことだ…!」
父親は驚愕し、
雛袖はその場に倒れこみ、そのまま意識を失った。
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