*大切なモノ*

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「ママ~おはよう」 二年生の次女の瑠香が、キッチンへと入ってきた。 私の悶々とした気持ちは心の奥底へとしまいこむ。 「おはよう瑠香」 瑠香の笑顔に負けないように笑顔でぎゅ~っと彼女を抱きしめた。 二年生になってもまだまだ甘えたな瑠香。 右ほっぺのえくぼをくぼませ、幸せそうに笑う瑠香に 「さ、瑠香も早く食べておいで。」 朝食を食べるように背中を押した。 瑠実に比べて少食のせいなのか背は低め。 いつも前から数えた方が早い。 「あっ。そうそう、体操服そこに出しておいたからね~」
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