*その場所で*

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「あっ。そーいえばナースに口説かれてるって話…進展は?」 「あぁ~さっき、メアドと携帯の番号書いた紙が手のなかに握らされてた……」 「ひゅーひゅー。相変わらず慶吾はモテ男で羨ましいわ…」 「あほかっ。奥さんも子供もいるのに、ややこしいやろ! しかも、俺なーああいう色気プンプン振りかざしてる女って何か苦手やしな…」 「プンプンって… もしかしてさっきすれ違ったナースかな? 結構いい女やったぞ?勿体無いなぁ~」 マモルは面白がっている感じでそんなセリフを返してきた。 「ん……。まあな? でも、今、俺、そんな余裕ないしなぁ~。」 「仕事大変なんか?」 「あぁ…仕事は激減……。 このままやったら破産かもなぁ~ 奥さんも何か、ピリピリしてるしな…」 俺は、両手を頭の後ろで支えながらため息をついた。
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