*その場所で*

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「なんか慶吾らしくないセリフやな? まぁ、俺とこも同じような感じやけど…。 でも生まれてくる子供の為に頑張るしかないしな? 慶吾も早く退院して頑張ろうぜ~」 「…マモル。ちょっとはしっかりしてきたな?」 マモルはそんな俺の言葉に笑顔でガッツポーズをしてみせた。 それからは、二人で病室を出て、缶コーヒーを買って殺風景な休憩コーナーにて、他愛無い話をだらだら続けた。 そして、マモルが帰ったあと、俺は誰もいない病室へと戻る。 誰もいない病室の中はまた静かな時間がゆっくりと流れだした。 つい出てしまった仕事の愚痴は、正直俺の中では大きく頭を悩ませる問題になりつつあった。
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