38人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんか慶吾らしくないセリフやな?
まぁ、俺とこも同じような感じやけど…。
でも生まれてくる子供の為に頑張るしかないしな?
慶吾も早く退院して頑張ろうぜ~」
「…マモル。ちょっとはしっかりしてきたな?」
マモルはそんな俺の言葉に笑顔でガッツポーズをしてみせた。
それからは、二人で病室を出て、缶コーヒーを買って殺風景な休憩コーナーにて、他愛無い話をだらだら続けた。
そして、マモルが帰ったあと、俺は誰もいない病室へと戻る。
誰もいない病室の中はまた静かな時間がゆっくりと流れだした。
つい出てしまった仕事の愚痴は、正直俺の中では大きく頭を悩ませる問題になりつつあった。
最初のコメントを投稿しよう!