特別講習会

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「そう!一応みんなそういうことは知らなきゃいけないって思ってて、手探りでパートナーを傷つけたくないらしいから…お願いできない、かな?」 だから20歳をとうに越えた身内が首を傾げながら目を潤ませても萌えないっつーの!という彼女のツッコミは、しかし隣で無表情を締まりのない顔へ変えさせた男の前にやはり口から出ることはなかった 「あーもう、わかったよ!場所と日時が決まったら連絡よこして」 ガシガシと苛立った感情をそのまま頭を掻く彼女は仕方ないといった風に了承した 「えっと、今日今から僕たちの家でやる…えっとやりた…やって欲しい、んだけど…」 段々尻すぼみになっていく身内の男に視線を固定していたその恋人は彼女に向き直りほんのり青ざめた 明らかに苛立って眉間にしわが寄り、平常でさえ機嫌が良さそうとは言えない顔がさらに不機嫌に、むしろ怒り心頭とでもいえるような般若顔になっている 「予定の確認もせずに、今日、今から、ゲイカップル達に指導しろ?ふざてんのか?」 常識的に考えてみれば、今回は企画についての話のはずなのに講師となる彼女を除いて既にスタンバイ出来ている状態で彼女に話を振ってきたとなれば、少なからず怒られるという予想は立つものだろう
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