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その声の方を振り返ると、路地の入口に全身を黒いマントで覆った怪しげな青年が立っていた。
眼光は鋭く、「zero」と呼んだ視線の先には白い猫を捉えて離さない様子だった。
その青年がゆっくりと歩みを進めながら、目線の先へと言葉を放つ。
「いい身分だな。今度は猫か。zero、今日こそ貴様を殺してやる…!」
俺は視線を猫に向けると、猫はフーフーといきりたっている。
「お…おい。猫…大丈夫か…?」
俺は思わず声を掛けてしまった。
すると、青年が両手を合わせると小さな声でこう言った。
「………code:first……!」
そして、その青年は片手を開いたままこちらに向けてきた。
その瞬間━━!!
「……伏せて……。」
「━━えっ!?」
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