8024人が本棚に入れています
本棚に追加
何処からか聞こえてくる女性と思わしき声…。
俺は思わず辺りを見渡す。
…だが、そこに人影はない。
ただの空耳かと再び足を踏み出した瞬間、足元に何かが居る事に気が付いた。
俺はその何かを見て思わず小さな声を漏らす。
「……………猫?」
そう。
俺の足元に居たのは真っ白な猫だった。
俺はしゃがみこみ、猫と同じ視線を置きながら猫に声を掛ける。
「猫が喋る訳ないよな。」
俺はそう言って立ち上がり、その場を去ろうとする。
すると、今度は後ろからさっきの女性と思わしき声が聞こえてきた。
「……貴方が居ていい場所じゃないわ。……早く去った方がいい。」
━━えっ!?
.
最初のコメントを投稿しよう!