8024人が本棚に入れています
本棚に追加
「猫が……喋ってる……!!」
俺は恐れおののいた。
これは現実なのか?
はたまた夢なのか?
暗がりの路地に迷い込んでしまったかと思えば、いきなり出会った猫が言葉を理解し、話をしている。
俺には理解が出来る訳がない。
…そんな俺を他所にその猫は話を続ける。
「……正しい言い方をするなら、私は猫ではなく、猫という形を借りているだけ…。……それが私の「チカラ」でもあるから…。」
言ってる意味がさっぱりわからない。
猫ではない…?
猫という形を借りている…?
じゃあ、なんだ?
それは着ぐるみで中には人が入っているのか?
…理解に苦しむ。
俺がそんな事を考えていると、何処からともなくその猫とは違う声が聞こえてきた。
「ようやく見つけたぞ!zero!」
.
最初のコメントを投稿しよう!