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俺はその猫の言われるがままに、そして反射的に目を閉じ、しゃがみ込んだ。
片方の目をゆっくりと開ける…。
そして、もう片方の目を開け、辺りを見回した。
「━━嘘………だろ?」
先ほどまでいた猫の姿はない。
そして、俺の目の前には見知らぬ女の子が立ち、片手でファンタジーアニメで見るようなバリアを張り、青年が放つ波動の様な攻撃を防いでいた。
…俺はそのバリアに守られていたのだ。
青年から放たれる激しい波動に辺りにあったゴミ箱や捨てられた家具などが塵の様に消えてゆく。
これを目の当たりにして、俺はまた恐れおののいた。
「なんなんだよ…これは!!」
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