磁石

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いつも 私が愚痴りながら そのうち 酔っ払う… そして ひたすら喋る私を 並んで座ってるキミが そっと引き寄せる 私も、彼の肩に頭を落とす 何も言わず 優しく頭を撫でてくれる そんな優しさに 涙がスーッと流れて来る… 今まで、誰も そんな優しさなんて くれなかったから ピッタリくっついた身体は一度触れると 中々離れる事がない 『磁石みたいやね』 私がそう言うと 『なんか、ホッとするわぁ俺も』 いつも同じ 毎回会う度にお互いが 交わす言葉になって行った
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