春の夢の続き

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今日、初めてモノを壊した。 差したところから、赤い血が吹き出た。 幼かったあたしにとって―― その血だけは鮮やかに映った。 他の何よりも 綺麗で 残酷で この色をもっと見たい。 飽きるまでいっぱい。 もっと…ずっと! ならどうすればいいんだろう。 何度も人を斬る? 何度も人を殴る? 脆く儚い命を壊したって この渇きは収まらない。 ―――どうすればいいのかな 嗚呼、そうか。 強い命にたどり着くまで―――ヨワイモノヲコワセバイイ ソウスレバ ツヨイヒーローハ アラワレルンデショ?
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