大気圏内の状況-コウキ・サカモト編-

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宇宙世紀0079 9月某日、それまで膠着状態であった地球連邦軍とジオン公国の戦争に変化が訪れた。 建設途中のコロニー:サイド7にてジオン公国のザクと連邦軍の新型MSが交戦、結果は連邦軍のMSの圧倒的優位で幕を閉じた。 ジオン軍のザクに対抗する為に立案された連邦軍のMS開発計画、“V作戦”の一貫で作られたそのMSは試作機でありながらザクを上回る高性能MSであった。 ザクの襲撃に研究施設を破壊された連邦軍は同作戦で建造された、ペガサス級強襲揚陸艦“ホワイトベース”に試作機MSを積みサイド7を脱出、そのまま南米にある連邦軍本部“ジャブロー”に向かっていた。 が、大気圏突入間近にジオン軍のエース“赤い彗星”が強襲、突入コースを大きく外され南米ではなく北米にへと降下してしまった。 北米はジオン軍の地球侵攻軍総司令のお膝元であり、実質ジオン軍の領土であった。 北米に居る間に“V作戦”の機体を奪取または破壊を狙うジオン軍、“V作戦”を守る為補給と増援を送る連邦軍、そして“V作戦”に関わってしまった者達の戦いが始まろうとしていた。 そして、俺の戦いも――
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