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クリパの出し物である人形劇は、決定が遅い割に、着々と準備が整ってきている。
今、俺と小恋は劇の練習をしている。
「杏のやつ、何で俺にこんな役を押しつけるかな」
「私だって嫌だよ。何でヒロインなんか……」
「まあ、俺と主役張れてよかったじゃないか」
「……それはそうだけど」
「え?」
「な、何でもない!早く練習しよ!」
そして練習に入る。
「エトー、エトー、どこにいるの?」
「シャル、ここだよ」
「まあ、水汲みをしていたのね」
「暇だからな」
「そんなセリフ台本にないでしょ」
「そんなことよりお嬢さん、僕と森の中でイイコトを………ぐっふぇっふぇっ」
「もう、ホントにバカ!義之のバカ!」
うむ、俺と小恋のコントも完璧だ。
これは名作になるぞ。
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