プロローグ

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無駄に広い部屋 ポツポツと散らばる集団 ボソボソとうざったい声 耐えず感じる大人の視線 それらの何もかも、嫌いだ。 無理矢理この世に作り出された俺は、世界を憎んでいた。 否、何もかもを憎んでいた。 俺をこんな形で産み出した世界 俺を化け物にしやがった世界 こんな世界、俺が必ず壊してやる ガキの俺は、いつも考えていた だが、そんな俺にも 唯一憎めないモノがあった こんな俺にも、近寄るモノ 俺を一人にしねぇモノ 「“  ”!!」 ああ、また来た うざったい存在 俺を一人にしてくれねぇ うざったくて、しょうがねぇ なのに、あいつは 俺には眩しくてしょうがねぇ 俺から見たあいつは 太陽みてぇに、光って見えた
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