Chapter.1

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 「くれは」  そんな甘い声でわたしの名前を呼ばないで下さい。  主任。  ゆっくりと顔が近付いてくる。  「奏汰さんダメ。人が来ちゃうよ」  恥ずかしくて下を向いてしまったわたしの顎に手を伸ばし、クっと顔を持ち上げられた。  そんな主任の動き一つ一つに胸がドキドキと大きく波打つ。  「くれは、もう黙って」  「んっっ…」
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