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サユちゃんサイド
サユ「今日は気分がいいの、だって昨日お父様とお母様と食事したから」
ぬいぐるみに話しかけるサユ
サユは普段勉強や修業ため余り甘えられない
サユ「そうだ!昨日は兄さんの誕生日だったね!」
サユ「たまには的当ては止めて、クッキーでも持って行こかな!」
そうしましょ、ここ最近辛く当たってしまったから……
謝りも兼ねて行きましょう
私はクッキーを持ち地下牢へ行く
思えば酷いことをした、
あの時私はいきなり次期当主され、遊ぶ時間を奪われ厳しい勉強や修業をしそれでも弱音を吐かず頑張っていた。
兄さえしっかりしていれば…魔力さえあれば私こんな思いはしなくてすんだのにと
家の期待で精神が擦り切れた私は、あの日から兄を痛めつけることで自分を保っていた
自分でも酷いと思う…だから今日は謝ろう。
昨日ついに私の努力をお父様が認めてくれたから、その言葉を聞いてまるで救われるようだった。
もう擦り切れることはない
兄さんあたることもない
そう思いながら開けた扉の先には、からっぽの牢屋しかなかった……
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