121人が本棚に入れています
本棚に追加
赤くなった頬も戻りかけた頃
雄一は怪訝な顔をし始めた。
(まじまじ見んなよお。)
…ついに雄一が口を開いた。
「たっちゃん、熱あるの?」
…?
カァーーー。
さっき言った言葉がかなり恥ずかしい事だったのに
今更ながらだけど自覚した。
「べ、べ、別にっ!!!」
さっきの甘えん坊キャラはどこへやら。
プイッと顔を背ける。
すると雄一がフフッと笑う。
「1人称が[たつ]かぁー。
かわいーじゃん?」
雄一にそんな事言われると
嬉しいけどとても恥ずかしくて
もう頭がパンクしちゃう。
雄一はそれを知ってか否か、さらに追い撃ちをかける。
「俺、前にも1回たっちゃんが自分の事[たつ]て言ってるの、聞いた事あるよ?」
「う、嘘だ!!」
「いやいや、ホントだって。
ずっと前だけど夜中に目覚めた時だったなぁー。
[たつ、雄一の事大しゅきー]
つってた。」
もうやだ。
雄一に知られてたのがやだ。
最初のコメントを投稿しよう!