離さないで NU

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赤くなった頬も戻りかけた頃 雄一は怪訝な顔をし始めた。 (まじまじ見んなよお。) …ついに雄一が口を開いた。 「たっちゃん、熱あるの?」 …? カァーーー。 さっき言った言葉がかなり恥ずかしい事だったのに 今更ながらだけど自覚した。 「べ、べ、別にっ!!!」 さっきの甘えん坊キャラはどこへやら。 プイッと顔を背ける。 すると雄一がフフッと笑う。 「1人称が[たつ]かぁー。 かわいーじゃん?」 雄一にそんな事言われると 嬉しいけどとても恥ずかしくて もう頭がパンクしちゃう。 雄一はそれを知ってか否か、さらに追い撃ちをかける。 「俺、前にも1回たっちゃんが自分の事[たつ]て言ってるの、聞いた事あるよ?」 「う、嘘だ!!」 「いやいや、ホントだって。 ずっと前だけど夜中に目覚めた時だったなぁー。 [たつ、雄一の事大しゅきー] つってた。」 もうやだ。 雄一に知られてたのがやだ。
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