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「え、え…やだ。」
恥ずかしくて俯くと
雄一に顎を優しく掴んで
クイッとあげられ目を合わさせられた。
雄一の目は…雄の目をしていた。
(後戻りは無理、か。)
「わかったよ。」
最初からまんざら気がなかったわけでもない俺は、文句ありそーな顔をしながらも、内心ちょっと嬉しかった。
カチャカチャとベルトを外して
ズボンとかを全て下ろすと
産まれたまんまの姿になる。
唯一違うのは
…自身が半勃ちしてること?
「もう立ってる。」
雄一にニヤッと笑われ、じっと穴があくほど見つめられると
嫌でももっと下に熱が集まって。
「あ、またおっきくなった。」
「うるしゃいっ!」
しかも噛んじゃったし。
「ふふ、可愛いね?
ま、とにかくヤッてよ?」
俺はまた雄一の膝に飛び乗る。
(雄一、余裕ないのかな?
…まあ俺も余裕ないんだけど)
ギュッと自身を握る。
それだけで滲み出る精液。
「はっ…あ…んぁ…。」
自分でしていても
雄一の熱くねっとりとした視線のせいか、雄一にされている錯覚に陥る。
「んぅ…あぁ、だめぇ…ゆ、いちぃぃ…。」
いつも雄一がしてくれる様に
強く弱くを繰り返す。
これが俺のお気に入り。
「はぁ…ゆぅ、ち…の、いじ…ぁっるぅ…。」
思わず漏れた心の声。
これだから自慰は嫌だ。
でも
「あっ、俺自分でシてるのに、こんな事言っちゃった。」
とゆー羞恥心は一瞬で頭の中から消え去った。
それと
同時に興奮して頬を紅潮させて、息も荒い雄一が
俺の耳元にぴとっと唇をくっつけた。
はぁとかかる生暖かい息に、体がぴくんと反応する。
そして囁かれた。
「…竜也。」
そう。
雄一の呼び捨て。
これが俺らの夜の始まりの合図。
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