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和也の頭には愛らしい2つの耳。
服は黒一色。
ぷりんとした尻には、これまた黒の、くりんとした尻尾。
(えーと、これは「まじょのたっきゅーびん」みたいな…黒猫?)
俺が口をあんぐり開けていると
その和也みたいな黒猫
…いや、黒猫みたいな和也は
「んにゃぁあー。」
と目を擦りながら…鳴いた。
俺がじーっと見つめていると
焦点の合った和也と目があう。
「かず、や?」
「じん?」
大丈夫かなぁ、て心配だった俺は一気に脱力。
(…心配かけやがって。)
「あ、あ…え、とこれは…。」
俺の心の中が読めたか否か
和也は顔を赤くさせてあたふたとする。
「ん、何?」
「…これは、気まぐれなんだからねっ。」
ぷいっとそっぽを向いて、拗ねた様な和也。
(…真っ赤な耳、丸見えなんですけど。)
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