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そんな和也が可愛くて、もちろんあそこも疼いてくるわけ。
「ねーえ?」
自然と声が甘くなるのも当たり前。
和也は危険を察した小動物の様にビクッと体を強張らせた。
「このまま…シよ?」
甘ーい甘ーいチョコの様な声でお願いしたんだけど…。
ーバチンッ。
(いたいよぉ、ほっぺたいたいよぉ。)
「お、お前盛ってんなよバカ!!」
もうこれ以上はないな、って位に
顔を真っ赤にして仁王立ちになってる。
「……。」
でも、黙ってずっと下を向いていると
「じんぅ?」
ろ心配そうな声が頭上から降り注ぐ。
(自分から人殴っといて、それから心配するとか…。)
やっぱ可愛いよなぁ、と思いながら、今だにヒリヒリと痛む頬を撫でる。
すると、チリンと鈴の音。
顔を上げる困った様な顔の和也。
「ごめんね、仁。まだ痛い?」
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