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「ん…別に。」
何だか決まりが悪くて、目を逸らす。
「あの…さ。」
和也が女の子座りをする。
それと同時にまた鈴の音。
(あ、この前の騎乗位にそっくり。)
「俺を喰うのは、食事終わってから、ね?」
にぃと無垢な笑顔と共に吐かれたのは、それとは裏腹な卑猥な言葉で。
(このギャップ、たまんねぇ。)
「いーけど。
じゃ、さっさと飯食お?」
俺と一緒にすくっと立ち上がる和也は、小首を傾げて俺のシャツの裾を引っ張った。
「…何?」
「仁、忘れ物。」
ーチュッ。
「かず、や?」
「へへ。
じん、はっぴぃばぁすでぃ?」
またもにぃとした笑み。
(…残念ながら、和也の言う事は守れねーや。)
その証拠に俺の腕は和也の腰に巻き付いていた。
[END]
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