第10章

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でも、また鳴り出した携帯。 『もっ、何だよ。ごめん、咲子ちゃん。』 『あっ、大丈夫です…。』 私も、ゆっくり起き上がった。 『あっ、うん。えっ、今日じゃなくてもいいじゃん。』 なんか険しそうな顔をしてた。 『はっ、なんだよ、それっ。わっ、分かったよ。あぁ。じゃあな。』 電話を切って、手を合わせ謝ってきた。 『ごめん。咲子ちゃん。帰らないと行けなくなった。』 『あっ、はい。大丈夫です。』
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