第11章

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『いらっしゃいませ。』 商品出しをしつつ、お客様に挨拶をする。 はぁ、今日、電話かかってくるかな…。それとも、かけないと駄目? 『森さん。それ終わったら、一番行ってきてね。』 『はい。分かりました。』 よしっ、サッと終わらして、休憩に行こっと。 『すいません。』 『はい。』 振り向くと、どこかで見たことあるような、女性が立っている。 『あっ、昨日、本屋で…。』 『あっ…。ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。』 『いえ、私こそびっくりして、何も出来ずに。』 『そんなこと、私がぶつかってしまったから…。』 『あの後、気になってたんです。』
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