307人が本棚に入れています
本棚に追加
/165ページ
『咲子ちゃんのヌード見ちゃった。』
と言って、指をさす。
『もぉ、いやらしい目で見ないで下さいよ!!』
くっ、くくくっって、怒る私を見て楽しんでませんか?
『あっ、ここ……。』
そう言って、一枚の写真に目を留めていた。
それは、私と父の思いでの場所だった。
いつも当たり前の様に来ていたのに、写真を残してなかった事に気付き、撮ったのだ。
『知ってるんですか?』
『あぁ、桜がキレイに見れるんだよな。』
『はい。小さい頃から毎年桜を見に行ってたんです、父と……。』
最初のコメントを投稿しよう!