第12章

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『咲子ちゃんのヌード見ちゃった。』 と言って、指をさす。 『もぉ、いやらしい目で見ないで下さいよ!!』 くっ、くくくっって、怒る私を見て楽しんでませんか? 『あっ、ここ……。』 そう言って、一枚の写真に目を留めていた。 それは、私と父の思いでの場所だった。 いつも当たり前の様に来ていたのに、写真を残してなかった事に気付き、撮ったのだ。 『知ってるんですか?』 『あぁ、桜がキレイに見れるんだよな。』 『はい。小さい頃から毎年桜を見に行ってたんです、父と……。』
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