第13章

2/9

307人が本棚に入れています
本棚に追加
/165ページ
インターホンを押す私。 そして、カチャってドアが開く。 『真沙子っ。』 『さぁ、入って。』 真沙子は、私を優しく迎い入れてくれた。 そして、そっと抱き締めてくれる。 『どお、落ち着いた?』 私は、ゆっくり頷いた。 そして、さぁって言って、体を離す真沙子。 部屋に入ると、アロマのいい匂いがして、更に落ち着いた。 『咲子、ソファーに座って。』 うんって言って、真沙子のお気に入りの黒いソファーに座る。 ふと、何軒も回って、やっと、このソファーを見つけた時の真沙子の顔を思い出した。 思わず笑みが溢れた。 肩の力が、フッて抜けた気がした。
/165ページ

最初のコメントを投稿しよう!

307人が本棚に入れています
本棚に追加