第13章

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咲子って、優しく名前を読んでくれる真沙子。 また、そっと私を包み込んでくれる。 『今まで聞いてあげなくて、ごめんね。だから、好きって気持ちに、いつも蓋をしたしてたんだね。』 そう言って、頭をポンポンってする真沙子。 分かってたんだねって思いながら、真沙子の胸に顔を埋めた。 『もぉ、咲子ちゃ~ん。 私…、聡史くんなら、大丈夫って思うけど。』 うっ、私は、顔を上げると、 にって笑う真沙子。でしょ?って、顔をしてる。 『今日は、泊まっていったらいいからね。聡史くんには、心配しないようにって言ってるから、大丈夫だよ。』 『ありがとうっ。』 私は、腕を回しギュッて抱きついた。
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