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咲子って、優しく名前を読んでくれる真沙子。
また、そっと私を包み込んでくれる。
『今まで聞いてあげなくて、ごめんね。だから、好きって気持ちに、いつも蓋をしたしてたんだね。』
そう言って、頭をポンポンってする真沙子。
分かってたんだねって思いながら、真沙子の胸に顔を埋めた。
『もぉ、咲子ちゃ~ん。
私…、聡史くんなら、大丈夫って思うけど。』
うっ、私は、顔を上げると、
にって笑う真沙子。でしょ?って、顔をしてる。
『今日は、泊まっていったらいいからね。聡史くんには、心配しないようにって言ってるから、大丈夫だよ。』
『ありがとうっ。』
私は、腕を回しギュッて抱きついた。
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