第14章

10/13

307人が本棚に入れています
本棚に追加
/165ページ
『ここの写真を見てる時、切なそうな…、苦しそうにしてたから。』 益田さんは、体を私の方に向き直り、話を続ける。 『きっと、思い出したくない事だったのに、触れてしまったから…。ごめん。』 『いやっ、益田さんが悪い訳じゃないんです。』 どんな顔をしたらいいか、分からなくて…、俯いてしまった。 せっかく、益田さんが、向き合ってくれてるだから。 ふっと、真沙子が、益田さんなら大丈夫だよって言った言葉を思い出す。 『咲子ちゃん。俺、無理やり咲子ちゃんの中に入ったりしないから。大丈夫だよ。』
/165ページ

最初のコメントを投稿しよう!

307人が本棚に入れています
本棚に追加