最終章

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『咲子って、本当に可愛いよな。』 頭に手を置いて、優しく撫でてくれるのかなって思ったら、髪の毛をクシャクシャってした。 『わっ、益田さん!!からかわないでよ。』 益田さんの手を止めようと、両手で掴んだ。 そしたら、逆に掴みかえされて、向き合う形になった。 『ごめん。咲子に触れたくて…。あんまりにも、可愛いし、いじめたくなっちゃうんだよな。』 『そんなこと…。』 つい、目をそらし、下を向こうとすると。 あっ、ダメって言って、顎を持たれ、グイって前を向かされた。 『あれ?好きって言ってくれたの、嘘だったの?』 『いやっ、本当です。ますっ…、聡史が側にいるだけで、まだ、緊張しちゃう…。』
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