最終章

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『恥じらう咲子も、意外に積極的な咲子も、両方好きだよ。』 うっ…。こんな至近距離で言われたら、どうにかなりそう。 思考回路がショートしそうな私をよそに、益田さんの顔が近付いてくる。 あっ、もうダメ!!って、ギュって目を瞑った。 心地好い感触が、身体中を刺激する。 脱力感とともに、背中がソファーにくっつく。 優しいキスから、一旦離れたかと思うと、チュって音を立てて、キスをする。 思わず目を開けると、 『緊張とれた。実は、俺も、心臓がバクバクしてる。』 ふっ、私が小さく笑うと、益田さんも、優しく笑った。
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