最終章

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『冗談だよ。咲子、朝は、食べないの?』 『うん。飲み物だけ。』 『あっ、俺もって、それ…。』 二人が持っていたコップを目の前に並べたら、 『咲子のコーヒーじゃん。』 『聡史のカルピス入ってる。』 『『ぷっ、あはははっ…。』』 2人の笑い声が重なった。 何やってるんだか…。 こんな風に、相手色に染まりつつ、2人の色が作れるといいな。 そして、不安になった時は、手を繋いでね。 道に迷った時は、手を引っ張って連れていってね。 好きって言って、優しく手で頭を撫でてね。      ―END―
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