第1章

2/13
307人が本棚に入れています
本棚に追加
/165ページ
改札を抜けて空を見上げると、 あっ、雨だ…。 空は、黒紫色になっていて、パラパラ落ちてきた雨粒。 からっとしていた地面が、水玉模様から一気に水溜まりが出来るくらい地面が濡れた。 あっ、傘持ってないな…。 降り続く雨の音は、かなり激しく鳴り響いていた。 傘を持っている人は、ぱっと傘を広げ、雨の中に消えていく。 はぁ~、止むまで待つしかないよな。 でも、お腹すいたぁ…。 時間も0時を回っていて、人通りも少ない。 静かさは好きだけど、こんな時は何だか寂しくなる。 とりあえず、携帯を出してみた。迎えに来てくれる人もいないし、時間潰しに話をする相手もいないな…って、電話帳をスクロールする。 あ~、どうしよう。 濡れるの嫌だ!!
/165ページ

最初のコメントを投稿しよう!