第2章

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戻ってきた益田さんは、私の空のコップを見て、小さく笑った。 そして、さっと私のコップを持ち、カルピスねっと言い歩いて行った。 益田さんとの時間は、あっとう間で、幸せの一言でも表せないほどの時間だった。 カルピスを飲み過ぎで、お腹もいっぱいだったけど…。 益田さんは、スマートにお会計もしてくれちゃって、しぶしぶお札を財布に閉まった。 車に乗ると、ふっと眠気が襲ってきた。 窓側を見ながら、ふぁ~ってあくびをした。 今日、棚卸しで遅くまで残ってたし…、疲れちゃたもんな…。 駄目だ。だんだん意識が薄れて………。
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