第3章

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うずくまって動かない私に、頭をポンポンしながら、話しかけてくる。 『森さん、お~い森さん、大丈夫だって、森さん、顔上げてって、森さんっ、……咲子ちゃん。』 『へっ?』 思わず顔を上げた。 って、ちっ、近い!!顔が…、益田さんの顔が目の前にある。 やばい、やばすぎる!! と思った瞬間、ばっと、のけぞった。 『ぷっ、やっと顔が見れた……。そんなに気にしなくても、嫌じゃなかったし、大丈夫だよ。』 『あぁぁ…。』 益田さんは、寒くなかった?とか、寝違えてない?って言って、タオルケットを片付けてくれた。
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