307人が本棚に入れています
本棚に追加
うずくまって動かない私に、頭をポンポンしながら、話しかけてくる。
『森さん、お~い森さん、大丈夫だって、森さん、顔上げてって、森さんっ、……咲子ちゃん。』
『へっ?』
思わず顔を上げた。
って、ちっ、近い!!顔が…、益田さんの顔が目の前にある。
やばい、やばすぎる!!
と思った瞬間、ばっと、のけぞった。
『ぷっ、やっと顔が見れた……。そんなに気にしなくても、嫌じゃなかったし、大丈夫だよ。』
『あぁぁ…。』
益田さんは、寒くなかった?とか、寝違えてない?って言って、タオルケットを片付けてくれた。
最初のコメントを投稿しよう!