第3章

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『分かったよ。お茶なっ。』 ソファーに座って、っと指をさして、冷蔵庫からお茶を取り出している。 私は、緊張しながらもソファーに座った。 物が必要最低限しか置いてない部屋は、男の人って感じでドキッとさせる。 はい、お茶だよ、ってテーブルに置き、隣に座る益田さん。 ありがとうございますって言って、お茶を一口飲んだ。 近くない?って、他に座る所ないもんね、自然の流れだよね。 でも、妙に緊張するのは何故? 当たり前だよ。だって、益田さんに会ったのは、あの飲み会の時だけだし…。しかも、人がいっぱいいたし、5年前だし…。 『咲子ちゃん、部屋に来てくれたってことは、分かってるよね?』 『えっ…?』
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