第3章

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私は、とりあえずソファーに座った。 けど、気になる…。ちらっと、益田さんを見ると、何か楽しそうに話をしている。 何を話してるんだろう…。 益田さんの方をぼぉ~と見てると、はいっ、携帯って、私の目の前にいる益田さん。 『はっ、あっ、ありがとうございます。』 携帯を受けとると、すでに待ち受け画面に変わっていた。 『えっ?真沙子は、何て?』 『ぷっ、敬語じゃなくなった。』 すっ、すいませんって、手で顔を隠した私。 『嬉しいなって思って…、あっ、真沙子ちゃんに飲みに行こって、誘われたから。2人で来てってさっ。』 『えっ、飲みにですか?』 『真沙子ちゃん言ってたよ。忙しいって、言い訳ばっかしてって、必ず連れて来てってお願いされちゃった…。』 別に言い訳なんてしてないですよって、ぶつぶつ言ってる私。 小さく笑いながら、お皿に乗ったお菓子をテーブルに置いてる。 『さっ、食べよっ。』 何て、また爽やかな顔で、言っちゃうなんて。罪ですよ!!
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